入れ歯について
入れ歯の製作・調整
入れ歯を入れたものの、「痛くて噛めない」「合わない」といった悩みを持たれる方は少なくありません。
当院では、しっかり噛めて痛みの少ない入れ歯の製作・調整を行っております。
なお、「金属の留め金が見えて嫌だ」「金属アレルギーが心配」という方のために、留め金の無い、目立たない入れ歯の製作もしておりますので、ご相談ください。
合わない入れ歯が原因となる主な全身症状
- 頭痛、肩こり、首の痛み、背中の痛み、腰痛
- 胃の痛み、胃もたれ、便秘
- 集中力が低下する
- 気分が落ち込んだり、精神的に不安定になったりする
- 吐き気を覚えたり、食欲が減退したりする
- 免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる
――など、様々です。
製作直後は問題無く使えていた入れ歯も、長期にわたる使用により、ズレたり合わなくなったりしてきます。放っておくと「噛み合わせ」が乱れて、食べ物を噛みづらくなったり、顎の関節に影響が出たりして、痛みが生じることも少なくありません。
口の中の状態は、絶えず変化しています。違和感が痛みに移り変わる前に、入れ歯が気になる方は、早めにご相談ください。
保険適用の入れ歯
健康保険を使った入れ歯には、材質やデザインに制限が出てきますが、「噛む」という入れ歯の基本的な機能に問題はありません。
総入れ歯の場合、基本的には全てプラスチックのため分厚くなり、快適さが損なわれたり、口の中で熱が伝わりにくくなったりしますが、修理がしやすいというメリットもあります。
入れ歯の種類
レジン床義歯
床(しょう:歯ぐきに密着する部分)がレジン(プラスチック)でできた入れ歯です。保険適用なので、比較的安くつくれます。
しかし、顎の部分が厚いため、飲み込みにくかったり、話しづらくなったりすることがあります。また、熱が伝わりにくいため、食べ物の温度を感じにくくなりがちです。ただし、修理や調整は比較的容易です。
金属床義歯
床の部分が、金属でできた入れ歯です。
薄く作れるため、発音がしやすく、違和感も少なくて済みます。また、冷たいものや温かいものの熱感が伝わりやすいので、食事をより楽しむことができます。
体との親和性に優れていて適合性が良く、耐久性もあり、汚れが付きにくく、清潔です。ただ、修理が難しい上、保険適用でないため、製作費用は高めになります。
金属床には、ゴールド床、チタン床、およびコバルトクロム床などがあります。
いろいろな入れ歯について、簡単に説明しておきましょう。
ゴールド床義歯
柔軟性に優れ、体への影響が少ない、優しい入れ歯と言えます。
腐食しにくく、金属アレルギーの原因になりにくいのが特徴で、熱伝導性にも優れています。
チタン床義歯
チタンは、体の中に埋め込むことができるほど安全性の高い金属で、インプラントにも用いられています。
薄くて軽いのが特徴で、お口の中に長く入れていても違和感が少なく、疲れにくいです。汚れが付着しづらい上、耐久性にも優れています。
コバルトクロム床義歯
コバルトクロム合金は、入れ歯治療に長く用いられてきた信用と実績のある金属です。耐久性と快適性に優れており、金属床のなかでは比較的安く作れます。
ノンクラスプデンチャー(金具を使用しない入れ歯)
これまで入れ歯と言えば、部分入れ歯の場合、金属のクラスプ(バネ)を歯に引っ掛けて口の中に装着する方法が主流でした。しかし、クラスプを引っ掛けなくてもよい入れ歯が誕生しました。このクラスプが無い入れ歯のことを「ノンクラスプデンチャー」と呼びます。
ノンクラスプデンチャーは材質が半透明で、口腔内の色と同調するため、見た目が自然で美しく、装着していても目立たず、違和感の少ないのが特徴です。
また、食べものが挟まりにくく、残っている歯に負担をかける心配もありません。金属が使われていないため、金属アレルギーの方にも安心です。
マグネットデンチャー(磁石入れ歯)
歯根と義歯に、それぞれ小さいながらも強力な磁石(マグネット)を埋め込んで固定します。そのため、ぴったりと吸着し合い、いきなり落ちたり、ガタガタ動いたりすることが無く、安定性に優れています。また、バネを使用しないので、見た目も自然です。構造もシンプルなため、装着・取り外しが容易です。